『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』
Amazonのオーディオブック、オーディブルで朗読を担当しました。
大治 朋子 著『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』
「ナラティブ」。あまり聞きなじみのない言葉かもしれません。
日本語では「物語」「語り」「ストーリー」「言説」などと訳されることが多いそうです。
ストーリー性のある出来事、また、その語り、というところでしょうか。
ただの事実や数字の羅列だけではなく、そこに物語や人の息遣いを感じると、私たちは想像がふくらみ、感情が動きます。それは人の心をいやす薬にもなれば、だれかを傷つけたり、扇動する武器にもなるものです。
本書は筆者のさまざま取材や経験を通して、古今東西、どのようなナラティブがどのように使われてきたかを紐解きます。
朗読しているときも、誰かの語りなど、頭の中にストーリーが浮かびやすい場面は読みやすいと思いました。まさにナラティブの力を実感。そして、それは恐ろしさでもあるな・・・と。うまい話に乗せられて、気が付いたら思ってもいないところに・・・という経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
物語を語ることは私のライフワークでもあります。フィクションでもノンフィクションでも、その力を信じ、より伝わるように語ることをいつも心掛けています。
だからこそ、何を語るか、の部分をおろそかにしてはいけないと思いました。
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