りつ

ナレーター・声優・役者の谷合律子です。
話芸写所属。

~出演作品~
オーディブル(著者名、敬称略)
・打ちのめされるようなすごい本(米原万里)
・猫を抱いて象と泳ぐ(小川洋子)
・ミトロヒン文書 KGB(ソ連)・工作の近現代史(山内智恵子・江崎道朗)
・Joyful 感性を磨く本(イングリッド・フェテル・リー、櫻井祐子(訳))
・日本人が知らない世界標準の働き方(谷本真由美)
街中の声いろいろ。
・マルエツ、なんばパークス、代官山アドレスなどなど。

ゲーム
ニンテンドー3DS 
・パチパラ3Dプレミア

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『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』

Amazonのオーディオブック、オーディブルで朗読を担当しました。大治 朋子 著『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』「ナラティブ」。あまり聞きなじみのない言葉かもしれません。日本語では「物語」「語り」「ストーリー」「言説」などと訳されることが多いそうです。ストーリー性のある出来事、また、その語り、というところでしょうか。ただの事実や数字の羅列だけではなく、そこに物語や人の息遣いを感じると、私たちは想像がふくらみ、感情が動きます。それは人の心をいやす薬にもなれば、だれかを傷つけたり、扇動する武器にもなるものです。本書は筆者のさまざま取材や経験を通して、古今東西、どのようなナラティブがどのように使われてきたかを紐解きます。朗読しているときも、誰かの語りなど、頭の中にストーリーが浮かびやすい場面は読みやすいと思いました。まさにナラティブの力を実感。そして、それは恐ろしさでもあるな・・・と。うまい話に乗せられて、気が付いたら思ってもいないところに・・・という経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。物語を語ることは私のライフワークでもあります。フィクションでもノンフィクションでも、その力を信じ、より伝わるように語ることをいつも心掛けています。だからこそ、何を語るか、の部分をおろそかにしてはいけないと思いました。